よりよい授業づくりのために学び続ける私もまた学習者の一人です。
学習院中等科 教諭(英語科) 小宮 秀人さん
2023/04/28
立教卒業生のWork & Life
OVERVIEW
異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科を卒業し、学習院中等科で教諭として仕事をされる小宮 秀人さんからのメッセージです。
5年一貫プログラムで学んでなりたい教師像が明確に
「英語教師になる」という目標に向かって走り続けた大学時代でした。異文化コミュニケーション学部は、英語教育に関する科目に加えて言語学の科目も充実しています。英語という言語やその教授法をさまざまな角度から学ぶ中、知識をさらに深めたい、教育現場での経験を増やしたいという思いが強くなり、「5年一貫プログラム」への挑戦を決めました。これは5年間で大学院の博士課程前期課程を修了できる制度で、4年次から大学院の授業が始まります。そこでは最新の知見にふれながら、私立の中学校?高校で非常勤講師を務める機会を得ることもでき、こうした経験を通して、「どんな教師になりたいか」というキャリア像が明確になっていきました。
単なる知識の伝達ではないオリジナリティのある授業を
私がめざす教師像に、英語を教えるうえで“オリジナリティ”のある授業を行うことがあります。たとえば、日本人が苦手とする「L」と「R」の発音の違いや、音の同化が起こって「did you」が「ディジュー」のように発音されることなど、教科書に載っていない知識を伝えることもその一つです。生徒が目を見開いて聞いてくれると嬉しくて、自分もまた、「英語を教える」ということを学び続ける学習者なのだと実感します。大学院で言語学を専門に研究したので、言葉そのものの面白さや奥深さを伝えることができるのが私の強みではないかと思うのですが、それを生かして、生徒の興味を刺激するような授業をしようと試行錯誤を重ねる毎日です。
英語を学ぶことを通して自らの視野を広げてほしい
同じ授業をしてもクラスによって反応がまったく違ったり、昨日まで幼い表情をしていた生徒が今日は下級生を優しくサポートしていたり、教師という仕事には驚きや発見がつまっています。時々、「なぜ英語を勉強しなければいけないんですか」と生徒から聞かれることがあるのですが、それに対して私が伝えているのは、英語を学ぶという経験を入口に、異なる価値観や文化に出会って、自らの視野を広げてほしいということ。そのためには私自身が知識のアップデートを怠らず、よりよい授業を追求していかなくてはなりません。最終的には、生徒が自律的な英語話者として、国内外で活躍するための土台を築けるような英語教育を実現したいと考えています。
※本記事はスタディサプリ進路に載せた記事をもとに再構成したものです。記事の内容は取材時点(2023年1月)のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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プロフィール
PROFILE
小宮 秀人さん
異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科/2021年3月卒
立教大学大学院 異文化コミュニケーション研究科 異文化コミュニケーション専攻 博士課程前期課程/2022年修了
※出身学部学科は卒業当時のものです
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